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はじめてのペット

はじめてのペット 飼う前の心構え(ルール・マナー)

はじめに

ペットの飼育率は年々増加し、2009年12月現在で犬約1233万頭猫約1003万頭の合計約2236万頭が飼育されており、犬はほぼ5世帯に1世帯、猫はほぼ8世帯に1世帯の割合で飼育されております。今やペットは人間社会に欠かすことのできない存在・大切な家族の一員といえるでしょう。

そんな中、考えなければいけない問題も増えてきています。
その代表的なのが、近隣への迷惑をかえりみない飼い主の増加です。いわゆるルール違反です。ペットを飼うからには、近隣の理解をいただき、室内・外関わらず、ペットのことをしっかり考えて無駄吠えやお手入れ・お散歩など、人間社会で共存していくうえでペットを飼うというマナー・ルールの良い飼い主でありたいものです。
動物を飼うことは、動物の命を預かることです。飼い主は、動物が健康で快適に暮らせるようにするとともに、社会や近隣に迷惑を及ぼさないようにする責任があります。
ペットを飼う前に、ほんとうに飼い続けられるか、家族みんなで話し合いましょう。


1.動物の習性等を正しく理解し、最後まで責任をもって飼いましょう
飼い始める前から正しい飼い方などの知識を持ち、飼い始めたら、動物の種類に応じた適切な飼い方をして健康・安全に気を配り、最後まで責任をもって飼いましょう。

2.人に危害を加えたり、近隣に迷惑をかけることのないようにしましょう
糞尿や毛、羽毛などで近隣の生活環境を悪化させたり公共の場所を汚さないようにしましょう。動物の種類に応じてしつけや訓練をして、人に危害を加えたり、鳴き声などで近隣に迷惑をかけることのないようにしましょう。

3.むやみに繁殖させないようにしましょう
動物にかけられる手間、時間、空間には限りがあります。きちんと管理できる数を超えないようにしましょう。生まれる命に責任が持てないのであれば、不妊去勢手術などの繁殖制限措置を行いましょう。

4.動物による感染症の知識を持ちましょう
動物と人の双方に感染する病気(人と動物の共通感染症)について、正しい知識を持ち、自分や他の人への感染を防ぎましょう。


これからペットを飼う方へペットを飼うことは、その一生に責任をもつことです。ペットを飼う前に、ほんとうに飼い続けられるか、家族みんなで話し合いましょう。そして、飼うことを決めたら、どこから手に入れるかよく考えましょう。方法としては、ペットショップやブリーダーから購入するほか、動物保護施設で、飼えなくなったり飼い主不明で保護されたペットを譲渡してもらえることもあります。

知識、ルール・マナー、健康管理


下記、環境省HPを参照ください
本当に飼えるかな?
飼う前に考えて!



(マイクロチップの普及啓発)
盗難や迷子を防ぐため、所有者を明らかにしましょう。飼っている動物が自分のものであることを示す、マイクロチップ、名札、脚環などの標識をつけましょう。動物を販売するためには、動物取扱業の登録が必要です。購入する場合は、登録している業者であることを確認しましょう。

マイクロチップ、名札、足環

動物取扱業者の登録規制について

「動物愛護管理法」の改正により、平成18年6月1日より動物の繁殖や販売に携わっている業者は、行政への動物取扱業登録が義務付けられました。
動物を販売するためには、動物取扱業の登録が必要です。購入する場合は、登録している業者であることを確認しましょう。



<動物取扱業者を選ぶときのポイント>

●広告は適切に行われていますか?
登録を受けている業者の広告には、登録番号、動物取扱責任者、動物取扱業の種別などが記載されています。
●店内に登録番号が記入された標識を提示してありますか?
登録を受けている業者は、登録番号や営業の種類、登録期限などを記した標識を店内に提示しています。
●スタッフは名札(識別票)をつけていますか?
スタッフは登録番号や営業の登録期限などを記した名札(識別票)をつけています。
●購入する前に飼い方や健康状態などの説明はありましたか?
販売者は、販売する前に購入者に対して動物の健康状態やワクチン接種の有無、飼い方、標準体重・体長などの説明をしなくてはなりません。
●幼すぎる動物が売られていませんか?
離乳前の幼すぎる動物は販売してはいけません。また、犬やねこなど社会化が必要な動物は、その期間、親きょうだいと一緒にしておかなくてはなりません。
●ケージが狭すぎたり明るすぎたりしませんか?
動物が立ったり寝たりするのに十分な空間を確保し、過度の苦痛を与えないよう照明や音に配慮しなくてはなりません。
●排泄物などで施設が汚れたり悪臭がしていませんか?
業者は、排泄物を適切に処理し、施設を常に清潔に保って、悪臭や害虫の発生を防ぐなど、周辺環境にも配慮しなくてはなりません。



<狂犬病予防法>

犬の予防注射には、ワクチン接種と狂犬病接種がありまして、ワクチン接種は基本ペットのみに有効なもので狂犬病はズ―ノーシス(人畜共通感染症)で発症すると必ず死亡する病気です。これに対しては狂犬病予防法で法定ワクチンとして、ワクチン接種が義務付けられており、生後90日以上の犬を飼い始めてから30日以内に1回、その後は毎年1回の接種が法的に義務付けられています。
また、これらの注射というものの接種後には、激しい運動や移動、シャワーなども控えないとなりません。
可愛いパートナーを守ってあげるためにも毎年1回の接種義務を怠らないでください。

ワクチン接種

ワクチン接種について

<ワクチン接種について>
混合ワクチンとは何でしょうか?の疑問についておさらいしましょう!
色々な本を読んでも、ペットショップやブリーダーに聞いても、そして獣医に聞いても見事にバラバラな答えが返ってくるのがこの問いですね。それはなぜか、簡単にご説明しましょう。

◆いつごろ接種するのが良いか?
子犬は、母親の母乳を飲んでいるうちは、移行抗体によって守られています。移行抗体とはあらゆる病気に掛らない為に母乳に含まれる免疫物質で予防している事・期間を言います。しかし、早い子の場合は生後5週~6週間ほどしますと母乳から離乳食に変わり、移行抗体も40日から50日で消滅してしまうのです。 そのために移行抗体が切れた頃にワクチンを接種する訳です。しかし長い子は生後90日位まで移行抗体を持続できたリで、その切れるタイミングがはっきりしているなら、接種時期を明確にできるのですが、個体差があることが接種時期のバラツキの原因になっているのです。ワクチンが 効いているかどうか調べるには、血液検査をして高額費用と時間を掛ければ可能ですが、これよりもワクチンを打った方が早く安く済むわけです。購入者は個体の月齢や過去の接種履歴を参考にして、動物病院でワクチネーションプログラムを相談する事をお勧めします。

◆これをなぜ打たなければならないの?
基本ワクチン接種の目的は、「伝染病の予防」「発症時の症状の軽減」これ以外何物でもありません。我々がインフルエンザワクチンを受ける理由と同じです。幼少期は人と同様に自己免疫が弱い期間なので、幼少期のワクチン接種は必ず必要になります!必ず接種しましょう。

◆ワクチンは必要なことなの?
人と同様で自己免疫により全く病気を発症しないペットも中にはもちろん居るかも知れません。現代ほどワクチン接種の普及や啓発、伝染病がまん延していない時代には必要としていませんでした。・・がこれほどペットの多種化や飼育数の激増により様々な病気が発症しているのが事実!死亡起因に関しても減少したとはいえ今現在も伝染病にて寿命を全うできずに亡くなっているペットが多いのも事実、予防できる事であれば予防を行いましょう。


◆ワクチンを打たないと伝染病に感染しやすいの?
感染経路には・母子感染(胎盤感染)・空気感染・経口感染がありますが、感染源であるウィルスと接触しない限りは、発症することはあり得ないのです。ウィルスをどこで拾ってしまうか誰にも予測できませんね。ワクチンによる抗体は1年で切れてしまいますから1年後にまた接種しなければなりませんが、その接種をしていないためにたとえ成犬(人で言う成人)であっても伝染病に感染する可能性が生まれるのです。お散歩の時に接触したり、ドッグランで遊ばせている間に起りうることなのです。 従ってお互いに予防措置を施すことが義務付けられている訳です。


◆ワクチンにはどんな種類があってどんな伝染病に効くのか?
ワクチンには「生ワクチン」と「不活化ワクチン」 の2種類があります。
生ワクチンは 読んで字のごとく、生きているウイルスです。
弱いウイルスなのですが、接種する事により体内にウィルスをあえて取り込み体内でウィルスが増殖し、病気に感染した状態になります。自発的に抗体を自己内で作り上げることにより免疫を作り上げるのです。
一方、不活化ワクチンの方は、殺したウイルスを材料にしているので接種後の増殖はありません。 このため、生ワクチンに比べると免疫力が弱く、持続力も劣ります。混合生ワクチンで予防出来る伝染病がほとんどなのです。
ペットに予防出来る病気の中には、人にも感染することがある「人畜共通感染症(ズ―ノーシス)」 もあります。混合の種類は多ければ多いほど良い訳ではありません。いわば、ウィルスを体内に注入するのですから、それなりのリスクがあることは理解し なければなりません。一時的に弱ったり、アレルギー反応を起こしたりする子もいますし、中にはワクチンその物の弱ウィルスに感染し伝染病を発症するケースもあります。接種時期や種類が良いのかは、信頼できる獣医師によく相談した上で、決めると良いでしょう。

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